FIWARE IoT Stack を使用すると、デバイスを接続してデータを受信し、すべてのデバイスプロトコルと接続方法を統合し、関連情報を理解し解釈することができます。これは、アクセス、セキュリティ、およびネットワークプロトコルの観点から、データ処理およびアプリケーションサービスレイヤをデバイスおよびネットワークの複雑さから隔離します。

これらは、"FIWARE IoT Stackによって提供される"ソリューションの主な利点です :

  • シンプルなセンサーデータ統合
  • 迅速なアプリケーション開発とロックイン防止のためのデバイスに依存しないAPI
  • モジュラー
  • スケーラブル。高可用
  • オープン&スタンダードをベース。FIWARE 準拠

利用可能な APIs

FIWARE IoT Stack は、次の APIs を提供します :

  • Authentication API : APIを使用するためのトークンを管理
  • Device API : デバイスの管理、デバイスからクラウドへのデータの送信、コマンドの受信が可能
  • Data API : クラウドに格納されているデータを照会および登録すること可能
  • Historical Data API : クラウドに保存された履歴データシリーズ (historic data series) と統計情報をクエリすることが可能
  • CEP API : IoTデバイスのデータを分析し、アクションをトリガーすることが可能
  • Management API : 新しいサービスとユーザを作成してマルチテナント環境を提供することが可能

マルチテナンシー (Multitenancy)

FIWARE IoT Stack マルチテナンシー・モデルについて、このセクションで説明します。

データの永続性 (Data persistence)

FIWARE IoT Data 機能は、現在のコンテキスト・データまたは短期履歴を照会することをはるかに超えます。FIWARE IoT Stackは、第三者のコンポーネントに中長期の履歴データを格納する手段を提供します。次のものです :

  • HDFS : Hadoop 分散ファイルシステム
  • MySQL : よく知られている、リレーショナル・データベース・マネージャ
  • CKAN : オープンデータ・プラットフォーム
  • MongoDB: NoSQL のドキュメント指向データベース

FIWARE コンポーネント

FIWARE IoT Stack は、その機能を提供するために、次の [FIWARE コンポーネント] (walkthrough.md)に基づいています :

  • IoTAgents (IoTA)
  • Context Broker (Orion)
  • Short Term Historic (STH)
  • Connector Framework (Cygnus)
  • Security Components: Identity Management (IDM), Policy Enforcement Point (PEP) and Access Control (AC).

このプラットフォームは、これらのコンポーネントに FIWARE GEri だけでなく、同じGE仕様に準拠する代替 GEi も使用しようしています。GE, GEi および GEri の用語については、この説明を参照してください。

さらに、このプラットフォームにはFIWAREの一部ではない(ただしオープンソースのままである)、以下の追加コンポーネントが含まれています :

  • Complex Event Processing (Perseo) : これは FIWARE の一部ではなく、FIWARE ベースのAPIs(特に NGSI を使用)を使用してプラットフォームと統合しています
  • IoT Orchestrator

FIWARE データモデル

FIWARE IoT Stack で使用する推奨データ・モデルのセットは、ここにあります。